ヒグチユウコ 具象と幻想 cute & curious
フェア・展示
1号館1F ギャラリースペース 2018年01月05日(金) - 02月04日(日)
ヒグチユウコさんのこと(蔦屋書店 文具コンシェルジュ・小野里絵子)
四半世紀ほど昔の話。
美術の時間にユニコーンを描いた。体にツブツブの模様を執拗に敷き詰めてたてがみは一本一本がイソギンチャクがなびいているように緻密に。そう、(あぁ。私の落書きと一緒の話にしちゃいけないけれど)ヒグチユウコ風の絵を。なにかにとり憑かれたみたいに。同級生はドン引きで気味悪がられた。
「執拗に描きすぎた。気持ち悪いとも言われた」と先生に話すと
「この絵のよさに自分で気付かない?大人になったら絶対に分かるよ」みたいな事を言われた。
私がヒグチユウコさんの絵に初めて出会った時。
そのときの事がフラッシュバックでよみがえった。
「先生!分かりました!分かりました!この世にはこんなに気持ち悪くて気持ちいい絵を描く人がいます。それは私ではないけれど」
「執拗で、具象であり過ぎる事の不気味さとモチーフに対する愛は共存している。」
そんな事を中学生の私に伝えようとしてくれていたにちがいない。
してはいけないことをする背徳感のなかにある官能的な部分と見てはいけないものを穴が開くまで見つめたい中毒性。そんな異空間な空気を持つ作品が蔦屋書店1号館ギャラリースペースに並びます。一度にこれだけの作品を観れるチャンス。是非是非作品の存在感に包まれて欲しい。
【プロフィール】
ヒグチユウコ
画家・絵本作家。東京都在住。東京を中心に定期的に個展開催しつつ、ファッションブランドや画材メーカー等、様々な企業とのコラボを展開している。
近作は『いらないねこ』(白泉社)、『型抜きPOSTCARD BOOK』(グラフィック社)。ほかにも、『せかいいちのねこ』(白泉社)、『ふたりのねこ』(祥伝社)、『ギュスターヴくん』(白泉社)、『ヒグチユウコ作品集』(グラフィック社)など、多数の著書を出版。
2015年1月から自身のオリジナルブランド『Gustave(ギュスターヴ)』を展開中。
2015年1月から自身のオリジナルブランド『Gustave(ギュスターヴ)』を展開中。
Gustave higuchiyuko / ギュスターヴヒグチユウコ
画家ヒグチユウコが立ち上げたオリジナルブランド。
Gustaveは巨大な鰐を意味します。
ヒグチユウコの描く独特な世界が
生活のさまざまなシーンで広がる
インテリア・雑貨ブランドです。
Gustaveは巨大な鰐を意味します。
ヒグチユウコの描く独特な世界が
生活のさまざまなシーンで広がる
インテリア・雑貨ブランドです。
- 期間 2018年1月5日(金)- 2月4日(日)
- 時間 10:00~21:00
- 場所 1号館1F ギャラリースペース